山陰地方の屋根はなぜ赤いのか?

ご覧ください。こちら島根県松江市の海岸沿いの集落の航空写真です。

山陰地方の空き家の写真を見ていると、ことごとく赤味を帯びた土色の赤褐色であることが多いのですが、一体なんでこんなに同じ色なのでしょうか?

人気の色?それとも何かのおまじない?

はたまた、人に影響されやすい土地柄?(笑)

「山陰 赤い瓦」で調べてみると出てきました・・・「石州瓦(せきしゅうがわら)

 

日本三大瓦の一つとされ、主に島根県の江津市、大田市、浜田市、益田市など江戸時代に石州(せきしゅう)または石見国(いわみのくに)と呼ばれた地域で生産されています。

石見地方の良質な地層から採れる粘土と、出雲産の含鉄土石「来待石(きまちいし)」を釉薬(ゆうやく・うわぐすり)として使い、1300度と高温で焼き上げることにより独特の赤褐色が形成されます。

 

石州瓦の歴史は江戸時代に石見藩の浜田城天守閣として使われたことが始まりとされています。

そして、現代に至るまで職人さんたちの努力によってその品質が伝授され続けているのです。

 

石州瓦の特徴は・・・

 

①雨に強い

ガラス状のコーティングによって水を通しにくい材質。

②風に強い

組み合わせ葺き工法によって、風で飛びにくくズレにくい。

③寒さに強い

瓦に水分がある状態で凍ると瓦はヒビや割れを起こします。石州瓦は1300度の高温で焼き上げるため、瓦の水分を残さず気孔も小さいため水分が溜まりにくい。

④塩害に強い

硬く給水率が極めて低いため海からの塩分が瓦内部に浸透しにくい。

⑤変色に強い

酸性雨の酸は瓦を変色させますが、釉薬のコーティングによって酸から瓦を守ります。

⑥防火性が高い

国土交通省は粘土瓦を不燃材として認定しています。

⑦荷重に強い

石州瓦の破壊強度は平均2980Nと、JIS規格の1500Nを大きく上回り、積雪などの荷重に十分耐えます。

 

瓦屋さんのセールスマンのようになってしまいましたね。

違いますのであしからず(笑)

 

ちなみにデメリットを少々・・・

 

①重量が重い

きめ細かい粘土質が硬く強く焼き上がっているため、通常の瓦と比べると重量が重く、施工を工夫する必要がある。

②コストが高め

良い材料を使って熟練の職人によって手作りされた瓦がそれなりに高いのは致し方ないところです。

石州(石見国)