太陽熱温水器は古い空き家の節約アイテム

太陽熱温水器再利用のすすめ

日本の住宅に太陽熱温水器が普及したのは1970年台で、90年台位までにはかなりの住宅の屋根に設置されていました。ピーク時には年間約80万台で、現在のおよそ40倍位あったという統計があります。

近年の太陽光発電とオール電化の台頭で、今や古い家の上に載っている時代遅れの格好悪いアイテムと思われがちです。

空き家バンクの物件を見ていますと、結構まだ屋根の上に設置されたままのお家も多いようです。

購入した古い空き家に太陽熱温水器がある場合、十分再利用する価値のあるエコアイテムとなります。

構造は至ってシンプルで、集熱板に水を送り太陽熱で暖まったお湯が自動的にタンクに上げられお湯を貯める仕組みです。

電気も使わず、水を送るだけで時間が経てばお湯が出来てしまう訳ですから、本当に太陽とはありがたいものですね・・・

太陽熱温水器の熱変換効率は約50%で、太陽光発電の約15%に比べても圧倒的な効率の高さと完成度を誇っています。

太陽熱温水器だけでお風呂に入れる期間

ただし、年中熱いお湯が出てくるかというと、そうではありません。

九州でも12月~2月の間は、太陽熱温水器だけでお風呂に入れる日は少ないといいます。気温が低い日は1日中晴れでもお風呂に入れる温度にはならないのです。古くからあって現在も生産されている平板式太陽熱温水器の場合、一般的に冬の快晴日の場合で入水温プラス約25℃~30℃、夏の快晴日なら約30℃~35℃以上の水温上昇が見込めます。

最新の真空管式太陽熱温水器であれば冬場でももっと高い温度を期待できるようですが、いずれにしても太陽が上って照らしてくれない限りはお風呂に入ることはできません。洗い物をするだけならぬるま湯でも十分ですから年中使えます。

最強の組み合わせは五右衛門風呂(薪風呂)

太陽が照ったときは太陽熱温水器のお湯でお風呂に入り、太陽が出ないときは太陽熱温水器のぬるま湯を薪で炊いてお風呂に入る。

つまり、太陽熱温水器+五右衛門風呂が古い家の究極のエコ給湯システムといってもよいと思います。

(見た目普通のお風呂でも薪ボイラーがあれば五右衛門風呂でなくともOKです)

薪を確保できる環境があるかどうか、薪をくべる手間を厭わないと感じれるかどうかにかかっているとは思いますが・・・

冬場の弱点をカバーできる石油給湯器

五右衛門風呂がない場合、太陽熱温水器の弱点である冬場や梅雨時をカバーできるアイテムとして最適なのが石油給湯器です。太陽熱温水器のお湯を石油給湯器につなぎ、温度が足りない部分をボイラーで温めて熱湯を出すのです。

ガス給湯器は年中基本料金がかかりますので、灯油をタンクに補給して使いたい時だけ使える石油給湯器が太陽熱温水器との相性は抜群です。

全ての石油給湯器につなげられる訳ではないようで、貯湯式・直圧式石油給湯器の区別では貯湯式の方がつなげられる確率が高いようです。太陽熱温水器の給湯圧は一般的に低く、上水道程度の給水圧が必要な直圧式では給水圧不足になるためです。最終的に出てくる給湯圧がかなり低い場合には、加圧装置・加圧ポンプなどを加えることで給湯圧を高めることができます。

節約効果は・・・

プロパンガスでお湯を沸かした場合、200Lのお風呂を1回ためてガス代168円とすると、1ヶ月毎日お風呂に入った場合のプロパンガス料金は基本料金抜きで約5,000円です。洗い物にもお湯を使う場合はもっと節約できることになります。

 

石油給湯器が中古などで安く手に入り、DIYの腕に覚えのある方ならばやってみて損はない給湯システムだと思います。

特に古い家に住まわれる方にとっては、太陽熱温水器はもっと見直されてよいエコアイテムなのではないでしょうか。